simロック解除が本格的に始まるか (No22)

日本国内の通信キャリアで販売される携帯電話、スマホのほとんどは その通信会社としか通信が出来ないように「simロック」がかけられており、私たちはこれまで当たり前の様に、この形態のもと利用してきました。さらには2年縛りなんかも存在し、解約すらしにくい契約である事も特徴となっています。


現在、NTTドコモはロック解除サービスを実施していますが、3000円(税抜)の手数料が必要です。私も8月末の海外出張を機にロック解除をドコモショップ店頭でして貰いましたが、手数料はその場で支払いました。ロック解除さえしてしまえば海外の「simカード」を挿して その現地で通信、通話が問題無く出来たのは言うまでもありません。

ソフトバンクにもロック解除サービスはありますが「ニーズが無い」などの理由をつけて解除出来る端末をほとんど用意して来ませんでした。auについては 通話の電波方式(cdma2000)が異なる為、ロック解除しても意味が無いとの理由で ロック解除サービスは提供していません。

この様に ドコモを除く2社のグダグダ感が漂う中、総務省がこの「simロック」について2015年度(2015/4~)より ロック解除を義務化する方針を発表しました。現段階で方針ですので具体的な運用方法は決定していませんが、以下の点がポイントとなりそうです

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1、ロック解除は原則”無料”で対応
 2015年度以降に販売される端末について、利用者の申し出があれば その手数料を無料とする。これについては ドコモ社長は「窓口で対応するので無料化は難しい」と抵抗しています。それにしても 3000円は 足元見過ぎでしょ

2、割賦支払い期間中は simロック のままでも可
 今や当たり前となっている割賦支払い(24回)ですが、(ロック解除して)この期間中に転売されては困るので、この期間中についてはロック解除をしなくても良い猶予期間を認める

3、故障時などの対応について
 ロック解除が一般的になれば 「端末を販売したキャリア=契約しているキャリア」 にはならない為、どの様に対応して行くか ルールを策定して行く必要がある様です

4、iPhoneはどうなる
 世界的に販売されるモデルだけあって 通信キャリアや総務省の一存だけでは決定出来ない様です。機密保持に関する部分についてもうるさいアップルの意向次第で ”ロック継続” か ”解除を認める” か全く分からない。既に現行モデルでもアップルストアで simフリー端末が販売されているので来年度以降も「ロック解除の対象とならない」可能性も十分にあります

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iPhone6 は既に多くの通信規格に対応出来ており、通信方式には依存しない端末である(au版iPhoneも他社と全く同じ)。ロック解除さえすれば他社乗り換えの際の制約は無い事から、この成り行きに一番神経を尖らせているのがソフトバンク。新型iPhoneが発売される度に 常にソフトバンク版が販売数上位を占めているが、これは過去の旧機種ユーザーの買い換えが圧倒的に多い実態の現れであり、仮に来年モデル(6s?)以降でロック解除が認められたとして、ソフトバンク版の販売数がどのように推移してゆくか注目されるところです(実はこれが iPhoneユーザーが少ないドコモの狙いとも言われている)

simロック解除が一般的になれば、気になるのが「本体価格」の上昇であり、更に 割賦支払いの制度も無くなる可能性もあります。スマホ1台 10万円超 なんていう事態も十分に考えられます。ですが、長期利用者と乗り換え組の損得差を無くすには手っ取り早い方法とも言えます。以前の ブログ記事(No7) でも触れましたが、長期利用者に対する冷遇はなんとか改善頂きたいものです。

本体価格が高くなる代償に 毎月の利用料が安くなれば納得もしますが どうなる事やら・・・今のままでは 格安sim(MVNO) に逃げます。
 
(終わり)

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