iPhone は日本製部品のかたまり (No21)


世界シェア第二位のスマホメーカー アップルの看板商品「iPhone」について、今年販売の最新機種「iPhone6(以下6)」「iPhone6プラス(以下6プラス)」に採用される部品について詳しく書かれた雑誌記事があったので それについて触れてみます(というか大雑把な転記がメインです)




私自身が電子部品製造に関連する企業に勤めているので、非常に興味深い内容ではあります。これ以外の分野の方にとっては全く面白味の無いものかと思いますがご一読を。

新型iPhoneの部品総数は およそ1300点 で そのうち日本製部品はその半分以上の約700点を占めています。

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<液晶パネル>
「6」「6プラス」の液晶パネルは シャープ、ジャパンディスプレイ(JDI)および韓国のLG による3社で生産を行っており、

 「6」の4.7インチは シャープ、JDI、LG
 「6プラス」の5.5インチは JDI、LG

の割り当ての様です。しかしながら アップルの厳しい設計仕様に対し、LGの量産化が間に合っていない様子で、現時点で 5.5インチは ほぼ全数が JDI製。

バックライトLEDは日亜、豊田合成(? 未確認)

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<基板>
メイン基板はオーストリアの AT&S社製で Panasonicからライセンス供与を受けた「ALIVH(アリブ)方式」の多層基板。バッテリーの大きさをなるべく確保する為、基板サイズはかなり狭小化が進んでおり、基板上には300以上の極小部品(0402サイズが多い)がかなり窮屈に実装される。村田製作所の部品が多く採用されている様です。

フレキシブル基板(FPC)は 住友電工、フジクラ、メクトロンが製造。分解写真を見る限りでは 3種類のFPCが主要部品として採用されており、これら以外にバッテリーパック、カメラユニット、液晶パネルにもメイン基板への接続ケーブルとしてFPCが採用されている。

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<筐体>
スマホの背面側に採用されるアルミ製の筐体は「削り出し」で形成されるもので 一般的なプレス方式と比べると材料コスト、加工手間がかなりかかっているものと思われる。



リンゴマークは別のアルミ削り出し品をはめ込んだだけのもの

雑誌記事によるとこの筐体1個の値段は約4,600円と推測されるとのことで一番高価なパーツとなっている。加工は鴻海精密工業が引き受けており、筐体そのものは日本製では無いが、削り出しをする為の金属切削器「ロボドリル」が日本製である。ファナック、ブラザーの2社で 数万台という単位で特需に沸いている(1台の値段はいくらなのでしょうか?) ロボドリルはこれ

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<カメラ>
カメラのセンサーはソニー製(CMOS 800万画素)でApple向けの専用部品。それをフレキ基板に実装~レンズ部の組み付けをしてユニット化しているのが、ミツミ電機とアルプス電気。高画素化競争が進む中、前モデルより800万画素を堅持しているところは個人的に好感がもてるところです。”綺麗な写真”と”高画素化”は比例しませんので・・・(これ誤解される方多いです)

6プラスには光学式手ぶれ補正が搭載されており、これもミツミ電機とアルプス電気がユニット化している

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<バッテリー>
バッテリーパックは ソニー、TDK、その他海外メーカー製のものを採用。前モデルと比較し 20%程度の容量アップとなっている。

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製造原価は雑誌記事によると 6 は約19,600円、6プラス は約22,400円と推測されるとの事。この価格差は 部品の大型化による値差と手ぶれ補正ユニットの追加分と見られる。この価格が ユーザーが手にする頃には 約7~8万円(16GBモデル)になります。

製造原価にその他費用が上乗せされるとして、アップルの粗利率は驚愕の約70%!!とか。販売台数を考えると とんでもない粗利率です。販売価格が高いのか安いのか??良く判りませんが、我々の様な電子部品製造業にも もう少しおいしい思いをさせて頂ければ・・・・今のままではホント「毒リンゴ」ですよ

(終わり)

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